こんにちは、バイク歴約10年整備士の資格を持っている林です！
今回は転倒してしまい、凹んでしまったタンクを自分で交換した時の手順を写真付きで紹介します。
レブルは転倒してしまうと、ハンドルについているスイッチ類がちょうどタンクに当たってしまい、凹んでしまうようです。
オークションなどに出品されている、中古タンクも同じようなところが凹んでいました。
同じように転倒してしまい、タンクが凹んでしまった方の参考になればと思います。
タンクを取り外す手順を知りたい方は、是非参考にしてください。
タンクを取り外す前に
タンクを取り外す前にできるだけタンク内のガソリンを減らしましょう。
ガソリンを減らすことによってタンクを取り外す時に、タンクが軽くなり作業性が上がります。
ガソリンを移し変える時にもガソリンの量が多いと作業が大変になので、事前にできるだけガソリンを減らしておきましょう。
シートの取り外し
タンクの取り付けをしているネジを外すために、まずシートを取り外します。
シートは、シートの後ろ側の部分に2本のネジで止まっています。
5ｍｍの六角ネジが使用されているので、取り外しましょう。
この時にシートのクッション部分が工具を回す時に邪魔になるので、少しクッションを前に押す形で工具を回すと回しやすいです。
この2本のネジを完全に緩めたらあとは、前側に爪がハマっているだけなので、シートを後ろ側に引くだけで運転席のシートを取り外すことが出来ます。
タンクのネジ取り外し
タンクのネジを取り外すといってもレブルのタンクは、ネジ一本で止まっているのでこちらのネジを取り外すだけで大丈夫です。
ただネジのサイズが8㎜と大きいので多少力をかけて外す必要があります。
場所が場所なので、勢い余ってタンクを傷つけないように注意しながら作業しましょう。
このネジを取り外した後は、タンクを後ろにずらすだけでタンクを動かすことができます。
フレームの養生と緩衝材取りつけ
作業を一人でする方は、事前にフレームなどに養生などで傷がつかないようにすることをおすすめします。
どうしてもホースが外れない時などタンクがフレームに接触してしまい、フレームやタンクに傷がついてしまう恐れがあります。
特に一人で作業していると、一つのことに夢中になってしまい傷をつけてしまっていることに気が付かないのでこちらの段階で養生テープや段ボールなどで保護することをおすすめします。
ホース類・コネクター類の取り外し
タンクは動くようになりましたが、燃料タンクからエンジンにガソリンを供給するためのホースや、燃料の残量、燃料を送るためのポンプを動かすための配線がまだ残っています。
配線やホース類を取るためには、車両から若干燃料タンクを浮かせ作業をします。
レブル250の場合には、燃料計のホースが3本とコネクターが1本付いています。
一本でも外し忘れると車両からタンクが外れないのでしっかりと確認しながら作業しましょう。
コネクター
車両の右側からタンクの下側を見るとこのようなコネクターがあります。
矢印の方向にコネクターの爪を押しながら引っ張るだけで簡単に取り外すことができます。
ホース類
レブルのタンクには、先ほど述べた通り３本のホースが車両と繋がっています。
写真は、すべて車両右側から撮影しております。
細いホース
矢印の細いホースには、ホースバンドが使用して固定してあるので、ホースを外す前にホースバンドを取り外す必要があります。
自分は、指の力でホースバンドを緩めましたが、ラジオペンチなどを使って作業すると良いでしょう。
作業する際には、車両の左側から作業すると簡単にホースを取り外すことが出来ます。
太いホース
もう一本クランプもなくただ刺さっているホースがあります。
こちらも取り外していきましょう。
ホースが固着して外れない場合には、ウエスなどでホースを保護した上でペンチで挟んで左右に動かすことで固着が外れる場合があります。
力だけで外すのでは、なく少しずつホースを動かすことでホースを傷つけることなく確実に取り外すことができます。
コネクター付きホース
初見だとどうやって取り外せばいいのか分かりにくいと思います。
このホースには、ロック機構が付いておりプラスチックの部分を正しく操作しないと抜くことができません。
これからロック解除の仕方を紹介するので、無理やり力で外そうとせずに正しい手順で取り外しましょう。
コネクターは、このような形状になっており、一見外し方が分かりにくいと思います。
まず写真のようにコネクターの爪を指で押します。
この爪を押したまま指を動かして、コネクターの爪の部分を親指で押し込むようにすると、簡単にコネクターを外すことが出来ます。
このコネクターを外す時にガソリンが漏れてくることがあるので、取り外す際にはガソリンを受けるためのトレーを用意してそこで外しましょう。
ある程度ガソリンの漏れが収まったらタンク取り外し作業終了です！
お疲れさまでした！
まとめ
取り外し手順や、外し忘れなどがなければそこまで難易度が高い整備では、ありません。
ですが、ガソリンを扱う整備なので火気厳禁です！
一つ一つ確認しながら作業していきましょう！
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