こんにちは!!もんろーです!
みなさんは、バイクに乗る前の乗車前点検は行っていますか?
教習で教官がバイクの各部分の役割を説明してくださったときにボソッと言っていたのが「ネンオシャチエブクトウバシメ」でした。
今回は、この呪文の意味を解説したいと思います。
ネンオシャチエブクトウバシメとは?
乗車前に確認すべき10項目の頭の文字をとったものです。
「ネン」燃料
「オ」オイル
「シャ」車輪(タイヤ)
「チ」チェーン
「エ」エンジン
「ブ」ブレーキ
「ク」クラッチ
「トウ」灯火類
「バ」バッテリー
「シメ」各部締め付け
以上10項目が乗車前点検にチェックすべき箇所です。
事業用自動車等の自動車の使用者又は自動車を運行する者は、日々の自動車の安全を確保する ため、1日1回、その運行の開始前において、目視等により日常点検を実施しなければなりません。
引用:道路運送法
あまり知られていませんが、乗車前の点検は、法律によって定められており、バイクに乗る人の義務でもあります。
燃料チェック
最近のバイクだと、燃料計がついていることがほとんどなので、バイクに乗る前にガソリン残量のチェックと、残量があるようならどのくらい走った後に給油するなどの計画を立てておくのが良いです。
また、余裕がある時にタンク容量と平均燃費から1度の給油でおおよそどのくらいの距離を走れるのかを計算しておくのも給油のタイミングの目安となる為、おすすめです。
また、ガソリン残量が少なくなり、燃料計のメモリが点滅し始めてからどのくらいでガス欠になってしまうのかを事前に確認しておきましょう。
オイルチェック
オイルチェックは、エンジンオイルの量をチェックします。
車体のスタンドを払い、水平にした状態でエンジンの点検窓を覗いてみて、オイルの油面が2本の線の真ん中にあるのが好ましいです。
上の線がオイル量の上限、下の線が下限を表しています。
オイルが少ないと、オーバーヒートやエンジンの焼き付きの原因となり、多すぎるとエンジンのパワーロス及びクランクシャフトの歪みなど重大な故障につながる為、適切な量が入っているかどうかをチェックしましょう。
車輪
スリップサイン/空気圧/タイヤに突起物が刺さっていないかをチェックをします。
空気圧は点検やガソリンスタンドでもチェック及び空気量の調整ができます。
スリップサインは、タイヤの交換の目安となり、タイヤが新しいうちは奥にある溝がタイヤの摩耗によって表に出てきたものです。
これが出てきた後は、タイヤが地面にグリップしなくなり、大事故につながるため、早めに交換をしましょう。
チェーン
チェーンは走行しているとだんだんとたるんでくるのですが、そのまま放っておくと、スプロケットの摩耗や燃費悪化の原因にもなります。
「スプロケット」エンジンの動力をチェーンに伝えるパーツ
バイクのチェーンは、チェーンのピンとブシュといわれる部品が摩擦ですり減ってることで、隙間が大きくなり、結果としてチェーンの全長が長くなることでたるんできます。
下のアイテムを使用すれば、簡単にチェーンのたるみをチェックすることができます。
また、錆が出ていないかをチェックし、オイルが切れている場合はこまめに注油をしましょう。
エンジン
エンジンは、始動するか・異音がないかをチェックします。
万が一エンジンがかからない場合は、こちらの方法をお試しください。
-
【初心者必見】バイクのエンジンがかからない・動かない時に試してみる事7選!!【故障・押し掛け・セルは回る・転倒・電気はつく・カチカチ・バッテリー以外・セル回らない・オートバイ】
こんにちは!!バイク歴約10年、キャブレターのなかなかエンジンが掛からないバイクにも乗っていたことがある林です! 今回は僕の経験を取り入れながらエンジンが掛からなくなってしまった際の対処 ...
続きを見る
ブレーキ
ブレーキは、ブレーキレバー/ペダルの効きとブレーキフルードの量をチェックします。
ブレーキフルードは、ブレーキレバーについているマスターシリンダーリザーバータンクに入っている液体のことです。
私たちがブレーキかけた際、ブレーキフルードに圧力が掛かり、その圧力でブレーキパッドを押すことでバイクが制動します。
クラッチ
これは、走りださないとなかなか分かりにくいのですが、半クラの位置やクラッチの遊びが適切かどうかをチェックしましょう。
発進がうまくできない方は、この2つを調整することで改善する場合があります。
-
【初心者向け】バイクのクラッチ仕組みと調整の仕方を解説【構造・エンストする理由・遊び調整・ミッション】
こんにちは!!もんろーです!! MT(ミッション)車に乗ると必ず必要になるクラッチですが、皆さんはどうしてクラッチがあるのか、また、その仕組みを理解していますか? 今回はク ...
続きを見る
灯火類
キーをオンにした状態で、前照灯/尾灯/ウィンカーがつくことをチェックします。
灯火類は、点灯しないと罰則があります。
方向指示器を出さない
違反点数:1点
反則金:二輪車6,000円、原付5,000円
もしくは罰金:5万円以下
無灯火違反
違反点数:1点
反則金:二輪車5,000円
これは、道路交通法で定めるところの「車両等の灯火」で定められています。
第五十二条 車両等は、夜間(日没時から日出時までの時間をいう。以下この条及び第六十三条の九第二項において同じ。)、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない。政令で定める場合においては、夜間以外の時間にあつても、同様とする。
引用:道路交通法
また、ヘッドライトの「白色」、ウィンカーは前後「橙色」を決められており、これを破ると不正改造になる為、車検に通らないのはもちろんのこと、違反点数と罰金が科されます。
-
【超初心者向け】バイクで使われている電気を簡単に説明!!【バッテリー・ヘッドライト・電装・カスタム・DIY・自作】
こんにちは、二級二輪自動車整備士を学生時代に取得している林です!! 今日はバイク初心者の方向けに、バイクで電気がどのように使われているか簡単に説明したいと思います! 少しで ...
続きを見る
バッテリー
エンジンのかかりが悪い際には、バッテリーが弱っていることが原因かもしれません。
バイクのバッテリーは、放っておくと放電し劣化してしまうため、冬場などで長期間バイクに乗らないときは、たまにエンジンをかけることをおすすめします。
また、もしもの時のために、ジャンプスターターを用意しておくと、バッテリーが弱っている際にもエンジンをかけることができます。
各部締め付け
最後は、締め付けねじ部にゆるみは無いかをチェックします。
バイクのネジは、多くの場合、締め付けのトルクが決まっており、力いっぱいネジを締めてしまうと故障の原因にもなる為、注意が必要です。
最後に
今回は、乗車前にするべき10個の点検項目を「ネンオシャチエブクトウバシメ」の呪文にあわせて紹介しました。
ぜひ、この呪文を毎日唱えて、乗車前の点検に活かしてくださいね!!
-
【バイク初心者】初心者方でも 自分で目視点検できるバイクの摩耗箇所を紹介!!【目視・ヒビ・整備・バイク維持・故障予防・おすすめ・簡単】
こんにちは、簡単な整備なら自分で行う林です!! 今日はバイク初心者の方向けに目視で簡単に点検できる箇所を紹介します! ただ乗るだけでなく、これをきっかけに新しい視点でバイク ...
続きを見る
-
【ヘルメットは持参?】バイク教習に必要な持ち物・おすすめの服装についてくわしく解説【必要な物・あった方が良い物・装備・バイク免許・自動二輪】
今回から、以前私が運営していたブログに残っていた、普通自動二輪免許の日記を数回にわたって加筆して書いていこうと思います!!これから教習所に通う方にとって参考になり、以前通っていた人にとっては懐かしい気持ちになってもらえたら嬉しいです。今日は、私が初めてバイクの教習に行った時のお話です!!
続きを見る