こんにちは、寒い冬でもバイク通学していた林です!
今日はみなさん一度は聞いたことがあるバイクの暖気についてお話します。
この記事を読むとなぜ暖機しないといけないのかが分かります。
暖機を人間で例えると
暖気とは、人間で言うところの運動前のストレッチだと思ってください。
人間が急に体を動かすと体を痛めてしまったり怪我をしてしまうこともあります。
それだけでは、なくストレッチをすることによって体が柔らかくなり、本来の運動能力を発揮することができます。
車両の暖機も殆ど同じ理由で車両が故障しないようにするためと、車両が本来の性能を発揮できるようにするためにしっかりと暖機が必要になります。
では暖機する部分を紹介していきます。
エンジン
一番よく良く聞くのがエンジンの暖機です。
エンジンの暖機ってどうやるのか分からない人で新しい車両に乗っている場合には、とりあえずエンジンを掛けて数分はあまりエンジンの回転を上げずに走るだけで大丈夫です。
前述した通り、暖機はエンジンにとっての運動前のストレッチなので、暖機が終わる前にいきなり全力ダッシュのような高回転を常用した走りをしなければ普通に走っても基本的に問題ありません。
最近の車両だと普通に走っていれば自然と暖機は終わってしまうので、特に意識して暖機する必要はありません。
暖機が終わって準備万端な状態になると暖機前と比べてエンジンの回りが良くなるので違いが分かると思います。
ただ、古い車両になってくると部品の劣化などによってアイドリングでしっかりと暖機してから発進しないと異音がでてしまったり、パワーが出ずに発進すらし難い車両もあります。
古い車両に乗りたい方はしっかりと少しずつ暖機してエンジンを温める必要があります!!
エンジンオイル
夏場はそれほど気にすることはありませんが、冬場はエンジン内部と外気温の寒暖差によってエンジン内部に結露が発生します。
その結露がエンジンオイルと混ざってしまうことで乳化という現象が起こってしまいます。
実際に見たことがある人は、少ないと思いますが冬場エンジンをかける前にオイルフィラーキャップを開けてみるとフィラーキャップの裏にバターの状のオイルが付着していることがあります。
これが乳化したエンジンオイルです。
チョイ乗りばかりだとなかなかエンジンオイルに入ってしまった水分が蒸発することなく、どんどん蓄積されて行きます。
乳化したエンジンオイルは長時間運転して水分を蒸発させることで乳化状態から改善することができます。
エンジンオイルが乳化した状態で高回転を常用してしまうと乳化したオイルの部分が焼きついてしまってエンジンに悪影響を及ぼしてしまいます。
エンジンオイルが乳化してしまっている場合でも少しずつ暖機していくことを心がけましょう!!
エンジンオイルの乳化が酷い場合には、自然の結露が原因では、なくエンジン内部で冷却水が漏れている場合もあるので、その場合はいきつけのバイク屋さんに見てもらいましょう!!
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暖機の目安
水温計の付いているバイクなら水温系の針が真ん中で安定してから少し時間が経ってから暖機完了になります。
車両にもよりますが水温が暖まってもエンジンオイルはまだ暖まっていないことが多いです。
エンジンオイルは冷却水に比べて温めにくく、冷めにくいので水温計が暖まっていてももう少しだけゆっくり走るようにすることでエンジンオイルもしっかり暖めることができます!!
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暖機するのはエンジンだけではだめ!!
暖機と聞くとエンジンを掛けっぱなしにしてエンジンが暖まったら良いっと言うイメージがありますが、バイクに乗る上での暖機はエンジン以外の場所も必要になってきます。
タイヤ
タイヤも冷えた状態と暖まった状態ではグリップ力(道路をつかむ力)が変わってきます。
タイヤが冷えている状態でカーブを曲がってしまった際にグリップ力が低く、そのまま滑ってしまい転倒する事故などもあります。
サーキットを走る方などはタイヤを専用の機械で暖めてから使用するほどタイヤを暖めるのは重要なことです。
ただ、一般道を走行するだけならば普通に走ってほんのり暖かくなれば十分です。
走り出しの一番冷えている時は滑りやすくなっているので気をつけてください。
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チェーン
チェーンもエンジンを掛けているだけでは暖かくなりません。
チェーンはオイルが塗られている場合が多く、そのオイルはチェーンが動くことによって暖まります。
チェーンオイルが暖まる前に高回転までチェーンを回してしまうとオイルがまだ硬いので走行抵抗になったり、オイルがチェーンに馴染んでいないところが焼きついてしまう恐れがあります。
またチェーンからオイルが無くなっている場合には、しっかりとチェーンメンテナンスをしましょう。
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まとめ
今回はバイクの暖機について解説しました。
基本的に人間と同じでバイクも朝起きていきなり全力疾走をするのは厳しいです。
少しずつ暖機をしていってバイクが暖まってから元気に走り始めるようにしましょう!!
その方が乗り方にもよりますがバイクが長持ちします。
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